二つの水槽を連結!余った水槽を塩ビパイプで簡単につなぐ方法!

連結水槽でサイズアップ後の余った水槽を有効活用!

「水槽って気づいたらサイズアップしてませんか?」

それだけじゃなくて隔離用のサブ水槽だったり、本水槽以外に余った水槽ってアクアリストなら有ると思うんですね

私も45cm水槽にサイズアップした後に余った30cmキューブハイ水槽がありまして

コイツを何とか有効利用できないかなぁ?といろいろと使い道を考えました… そして結果から言うと

 

 

二つの水槽を無加工で連結・繋げちゃいます!

二つの水槽を繋げてしまおう!サイフォン連結水槽を自作!

今回は水槽を無加工で繋げる「サイフォン連結式」にすることにしました

これは二つの水槽をパイプで繋ぎ、中の空気を抜くことで互いの水槽の水位を均等にすることができるというものです

 

「サイフォンの原理というやつですね!」

 

言葉では説明しづらいのでその時の写真を見てみましょう

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ごちゃごちゃして見にくいですね(笑)

構造としてはホームセンターの塩ビパイプをコの字じ型につなげて作っただけです

 

 

中央には空気抜きをするためにプラつなぎ・逆止弁を付けています、自作なら1000円いかないくらいですかね

また空気が溜まる中央のパイプは気泡が確認しやすいように透明のパイプを使用しています。 見にくいので図解をば…

 

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こんな図でご理解いただけるだろうか(汗)

まとめるとですね

・45cm水槽から外部フィルターで水を吸い上げ→30cm水槽に送る

・30cm水槽の水位が上がるはずだが、サイフォンの原理によって二つの水槽の水位が均等になろうとする  

・結果サイフォンパイプを通って30cm水槽→45cm水槽に水が送られる

※ここで大事なのはサイフォンパイプ内に空気が入らないこと!

 

サイフォンパイプ内に空気が溜まるとサイフォンの原理が働かなくなるからです、サイフォンブレイクとも言います

これが起こると30cm水槽から45cm水槽に水が送られず、水が溢れ出すという阿鼻叫喚の事態になります…

連結水槽のサイフォンブレイク対策!

このサイフォンブレイク防ぐためにはサイフォンパイプ内の空気を常に抜く必要性があります!

図で書いたように、サイフォンパイプの天面(空気が上がってくる場所)に穴をあけプラツナギを差し込みます

この時水が漏れないようしっかりと接着しましょう!

この手の接着にはバスコークがオススメです!

そしてプラツナギに逆止弁を取り付け、そこにエアチューブを差し込みます!

これでエアチューブを吸うとサイフォンパイプ内の空気を抜くことができます、また逆止弁によってエアチューブ側から空気が入ることはありません

MEMO
ちなみにプラヅナギというのはこれのことです

 二つの水槽をつなぐ際、サイフォンパイプを水槽に入れます

最初は空気が残った状態になるのでエアチューブを咥えて口で吸って空気を抜きました(笑)

上記の通りプラつなぎ・逆止弁の接合がしっかりしていれば一度パイプ内の空気を抜いてしまえばよっぽどでない限りサイフォンブレイクが起こるほどの空気は上がってきません

 

注意
しかし水槽内でエアレーションしている場合は気泡がパイプ内にたまりブレイクする可能性があります

 

この対策として、先ほどのエアチューブを水中ポンプの排出口に接続し、水流の勢いを利用して空気を抜く方法を用いました

・サイフォン立ち上げ時はエアチューブを口で吸って空気を抜く  

・サイフォンが起動したら水中ポンプを利用して僅かに上がってきた空気を逃がす

という感じですね!

私は余っていたエーハイム300水中ポンプにデフューザーというアタッチメントを付けました、これでエアチューブをさすだけで空気を逃がしてくれます

しかしエーハイムのコンパクトポンプ300では水流の勢いが足りないのか2週間ほどでパイプ内に気泡が溜まっていたりしてたので、流量は大きめの方がいいと思いますね

万が一の保険、水位センサー(フロートスイッチ)

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さてサイフォンブレイクの原因になる空気溜まりを防ぐ対策をしましたが、これでもまだ少し不安ですよね(汗)

朝起きたら水浸し…なんて不安で夜も眠れません

ということで、万が一の事態に備えて自作の水位センサー(フロートスイッチ)を取り付けました!

これは水位が一定以上上がるとセンサーが働き、外部フィルターの電源が止まるよう設定しました

 

サイフォンブレイクした際は30cm水槽の水位がどんどん上がっていき水が溢れるので当然取り付けるのは30cm水槽側です

市販のフロートスイッチもありますが今回は自作のフロートスイッチを使用

こちらはまた別の記事で紹介したいと思います、ひとつ作っておけば後々役立つかもなのでお勧めです!

 

その後の90cmオーバーフロー水槽でも活躍してます!

※自作のフロートスイッチは完全に自己責任になっちゃうのでご注意を…

作る手間と自作リスクを考慮すると無難に市販品を購入することをお勧めします!

水槽も安定したので30cm水槽をクマノミ専用に

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こうして無事に二台の水槽をつなげることができ、水質も安定しました

こうなると魚を増やしたくなるのがアクアリストの性か…

それまでヤドカリ専用にしていた30cm水槽にカクレクマノミを移動、サンゴイソギンチャクもお迎えして共生水槽を目指しました(笑)

45cm水槽にはフレームエンゼルとコバルトスズメを新たに迎え、一気ににぎやかに!  

この際にプロテインスキマーを強化するためスキム400を購入!

詳細はこちらの記事を見てね!

安くて強力!スキム400プロテインスキマーのレビュー

 

30cm水槽に外掛け式で使用して、クマノミハウス兼サンプ水槽のような形になりました

ここからしばらくは安定していましたが、結局二台分の照明や水流ポンプがもったいなく感じてきたのと、ダブルサイフォン式オーバーフローを試したくて後日90cm水槽に変更することに

90cm水槽に新調!自作ダブルサイフォン式オーバーフローを使って立ち上げ!

ちなみに30cm水槽で共生を目指していたのですが、カクレクマノミのジェレミアさんはサンゴイソギンチャクには目もくれず、なぜかイソギンチャクモドキであるディスクコーラルをモフモフするようになりました…

なんというか、すごい天邪鬼な感じですね(笑) 90cm水槽に引っ越してからも相変わらずモドキを愛でています

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